著者のための手引き

「情報処理学会論文誌 プログラミング」

Information Processing Society of Japan Transactions on Programming

著者のための手引き

論文のテーマ

本論文誌では,プログラミングに関係するテーマ全般を取り扱います.具体例として次のようなテーマがあります.

  • プログラミング言語の設計,処理系の実装
  • プログラミングの理論,基本概念
  • プログラミング環境,支援システム
  • プログラミング方法論,パラダイム

これらを応用したシステムの開発事例も対象として認められます.これら以外でも,プログラミングに関する面白い話題であれば何でも対象となります.次に挙げるような,従来は論文としてまとめることが難しかった内容について論じた論文もできるだけ受け入れる方針です.

  • プログラミング言語の設計論
  • システムの開発経験に関する報告
  • 斬新なアイディアの提案
  • 概念の整理,分類法,尺度の提案
  • 複数のシステムその他の比較

発表申込み

発表(投稿)を希望する方は,発表会の2〜3か月前までに発表申込みをしてください.申込み方法や正確な締切日は,発表会ごとに学会のIPSJカレンダーや,研究会ホームページに掲載します.
研究会発表をせずに論文誌に投稿することは原則として認めません.逆に,研究会発表だけをして,論文誌への投稿を希望しないこと(すなわち投稿しないこと)は可能です.このような発表も,研究会として歓迎します(発表のみを希望する方のための手引き).個々の発表について,論文誌への投稿の有無を公表することはありません.

筆頭著者が情報処理学会ジュニア会員である日本語論文を投稿される際に、論文掲載料の免除を希望される場合は、研究発表会への発表申込み時に下記の申請書に必要事項を記入の上、発表申込みされる研究発表会担当委員へメールにて提出してください.

申請書フォーマット

情報処理学会会員でなくても発表申込みをすることができます.
発表の可否は担当者から連絡があります.発表件数その他の都合で,発表をお断りする場合があります.

プログラミング研究会では,研究成果を発表するにあたり,情報処理学会倫理綱領(https://www.ipsj.or.jp/ipsjcode.html)及びご自身の所属機関における研究倫理を遵守していただくよう発表者にお願いしております.発表原稿や当日の発表内容において,当研究会によって倫理抵触が認められた場合,著者の許諾なしに発表や論文誌への掲載を差し止め,あるいは無効にすることがあります.発表申込みと同時に本取組みに同意するものとして取扱いたしますので,発表者の方は予めご理解ください.本件に関して不明な点や事前にご相談があれば,主査までご連絡ください.

また,情報処理学会の「論文誌ジャーナル(IPSJ Journal)原稿執筆案内」の「二重投稿及び剽窃・盗用について」を熟読の上,規程に抵触しないよう十分にご注意ください.「二重投稿・剽窃・盗用に関するよくある質問」も参考にしてください.

論文投稿と送付

各発表会で決められている投稿論文原稿提出締切(通常,発表会の1ヶ月前)までにPDF形式で担当者にe-mailで論文を送付してください.

注意:本研究会の査読システムは,IPSJ論文査読システム(PRMS)とは連動していません.誤ってPRMSにも投稿すると二重投稿になりますので,くれぐれもご注意ください.

論文の書式

論文の記述言語は日本語,英語のいずれかとします.ページ数は内容に見合う長さとしてくださればよく,特に上限はありません.
担当者に事前送付する投稿論文や研究発表会当日に配布する発表資料(下記参照)は,LaTeXまたはMS-Wordを用いて,それぞれ以下の要領にしたがって作成してください.謝辞は必要な場合はお付けください.発表資料では著者紹介は不要です.

LaTeXの場合

学会所定の論文誌ジャーナル用スタイルファイル(ipsj.cls)を利用し,PRO研究会発表資料用パッケージPROpresentation.sty(このWebページの制限のためzipファイルになっています)を読み込んで作成してください.
スタイルファイルに添付の「論文作成のガイド」に目を通していただくようお願いします.

スタイルファイルは最新版であることをご確認ください.また,TeXソースのヘッダ部分を以下のようにしてください.

(日本語資料の場合)

\documentclass[submit,PRO]{ipsj}
\usepackage{PROpresentation}
\PROheadtitle{y-n-(x): 情報処理学会プログラミング研究会 発表資料 Y年m月d日}

(英語資料の場合)

\documentclass[PRO,english]{ipsj}
\usepackage{PROpresentation}
\PROheadtitle{y-n-(x): Manuscript for presentation at IPSJ-SIGPRO, d m Y.}

(y年度第n回研究会の発表番号xがY年m月d日に発表される場合.yおよびYは西暦.)

これにより,各ページの柱部分に
「y-n-(x): 情報処理学会プログラミング研究会 発表資料 Y年m月d日」
と出力されるようになります.
投稿時点では,発表日や発表番号は決まっていませんので,投稿論文ではdやnは記号のままでかまいません.

提出する原稿はPDF形式としてください.

MS-Wordの場合

学会所定の論文誌用テンプレートファイル(和文用と英文用があります)を利用して作成してください.テンプレートファイル自体が論文作成ガイドにもなっていますので目を通していただくようお願いします.

テンプレートファイルは最新版であることをご確認ください.また,原稿のヘッダを以下のように変更してください.

  • 和文:「情報処理学会論文誌」→「y-n-(x): 情報処理学会プログラミング研究会 発表資料 Y年m月d日」
  • 英文:「Journal of Information Processing」→「y-n-(x): Manuscript for presentation at IPSJ-SIGPRO, d m Y.」
    (y年度第n回研究会の発表番号xがY年m月d日に発表される場合.yおよびYは西暦.投稿時点では,発表日や発表番号は決まっていませんので,投稿論文ではdやnは記号のままでかまいません.)

作成した原稿をPDF形式に変換してご提出ください.

研究発表会

研究発表会で配布する発表資料をPDF形式で担当者の指示にしたがって提出してください.発表資料は投稿論文と同一で構いませんが,発表日と発表番号を入れたPDFの作成をお願いします.発表資料の提出期限は,通常,発表会の3日前となります.提出していただいた発表資料は,発表会当日に聴衆が会場で電子的にコピーできるように担当者が手配します.
発表会当日には,論文のコピーを適当な部数作成して持参することが義務づけられます.これは,当日会場で電子的にコピーできない聴衆に配るためのものです.コピーの部数については,担当者からの指示にしたがってください.
会場では通常,PCプロジェクタが利用できます.
当日は,論文誌への投稿の有無に関わらず,1件あたり発表25分,質疑・討論20分の時間が与えられます.この議論を重視する時間設定は,参加者が研究の内容を十分に理解するとともに,発表者にとっても有益な示唆が得られることを目的としています.

発表資料は研究発表会の参加者にのみ配布され,公開はされません.ただし,投稿論文が不採録となった場合は発表概要が論文誌に掲載されます(この場合,掲載料はかかりません).

査読

いたずらな減点法をとらずに,よい点を積極的に評価するという態度を貫く方針です.具体的には,新規性,有効性などの評価項目のうち,いくつかの点では不十分であっても,どれか一つの点で特に優れていると認められれば採録します.八方美人的な体裁の整った論文ばかりでなく,若干の不備はあっても,技術的な貢献の大きい論文を積極的に受け入れたいと考えています.
査読は投稿論文に対して行われますが,査読期間の短縮,査読の質の維持,そして研究会の活性化のために,研究会発表も査読の参考とします.

査読結果の通知

発表会の後,3週間程度で査読結果(採録,条件付き採録,不採録)を通知します.照会の手続きはありません.条件付き採録の場合は,論文の改良を求める付帯意見にしたがって,3週間以内に改良版を作成してください.

採録論文の扱い

論文が採録になった場合,著者の用意した最終清書原稿をもとに写真製版して印刷,発行します.学会所定のスタイルファイル・テンプレートファイルを利用してLaTeXまたはMS-Wordで作成してください.英語論文の場合,清書原稿作成の際に必要に応じて著者による英文校正を行っていただくこともできます.
本論文誌掲載論文の著作権,ならびに賞の扱いは,情報処理学会論文誌と同様です.
本論文誌掲載論文の著者からは,掲載料を徴収します.別刷代はページ数に比例して高くなりますが,あるページ数を境に急激に高くなるようなことはありません.詳細はこちらの掲載料 (ページ単価) を参照してください.英語論文はJIPに掲載されますので,掲載料はJIP掲載論文の掲載料(こちら)が適用されます.JIPについては9ページ以降は1ページの掲載単価が高くなります.